日曜日。もうワクチンも4回目だと言うのに、注射後の翌日は普通に副反応による熱が出て寝込む。2日目の今日もまだ若干体がだるい。
なんで身を守るために身を傷つけなきゃならんのだ、いい加減にしてくれ〜と思うが、寝込んでいる間に本を数冊読んだので、最近読んだ本も合わせてまとめる。
傲慢と善良
同居人が先に読んでいて、是非読んでみてほしいとのレコメンドが入ったので私も読むことに。というか最近SNSで話題の本らしい。私は全然知らなかった。
とあるカップルの女性が婚約前に失踪してしまい、男性がその女性を探すという探偵ミステリー。かと思いきや、探していく過程で婚活という「人を選ぶ」プロセスにおいて我々がいかに欲に傲慢で自分勝手か、目を背けたくなるような事実を事細かに言語化される。そして結構腑に落ちてしまうことが多く、自分の過去の言動を思い返しては反省したり恥ずかしくなったりする。
ミステリー要素もあるから単純にオチが気になり、さっと読めてしまったのもよかった。後、朝井リョウさんの解説も皮肉が効いてて非常に好きでした。
夫婦・カップルのためのアサーション
SNSでおすすめされていたのを見て読む。「アサーション」という自分も相手も大事にするコミュニケーション方法について、夫婦間のあるある問題を例に取りながら非常に論理的に説明してくれる本。
分かってはいるつもりでも、ちゃんと文字として言われると確かにパートナーに良くないコミュニケーションの仕方してしまっているかもな、私ってこういう表現の仕方をする癖があるな、と内省できた。
友達とかに彼女のことについて相談されたら、とりあえずこれ読みな!とおススメしたくなるぐらいにはとても良かった。アサーションの方法論としてもまとまっているので、ただ理想を語っているだけでないのもポイントが高い。
いちばんわかりやすい インド神話
RRRを観たことによりインド文化についてちゃんと知りたくなったので、とりあえずこれを読んだ。バラモン教、ヒンドゥー教に出てくる神様たちのお話が端的にまとめられていて、タイトルの通り非常にわかりやすかったです。
ざっくり感想で行くと、神話って推しを主人公にした二次創作みたいなもんなんだな〜と思った。書く人によってキャラの強さが違ったり、絶望的なシチュエーションからの俺TUEEE能力でなんとかしちゃうとかまさにじゃん。今ではネットに溢れているなろう小説みたいなものが、当時は本当にそれしかなかったからみんなが読むコンテンツになり、みんなが信じるものになり、崇拝されて神格化していったのかな、なんて。
青野くんに触りたいから死にたい
最近発売された10巻が私の周りで結構話題になっており、昔3巻ぐらいまで読んで止まってしまっていたので、改めて買い直して10巻まで読んだ。
街に伝わる呪いや儀式など、仏教チックなホラー要素が単純に知的で面白い。
ただそれよりも、性的欲求、自傷感情、他責感情など、人間の弱く脆い部分がリアルに細かく表現されていてぞっとする。ホラー要素も相まって、より怖い。
特に最新の10巻は、本当に目を背けたくなるような、でもこのような家庭があるんだろうな、という絶妙な地獄の親子絵図が描かれていた。 アサーション本でも触れられていた、家庭環境によりパートナーに何を求めるかが強く影響される、という文言そのままを青野くんたちが示してくれている。
スキップとローファー 8巻
本当に大好きな漫画。今までも良かったけど、最新刊は最高に良かった。
なんて事のない高校生の日常漫画で平和なんだけど、各キャラの考えや行動がしっかり確立されていて、時々心にグサっとなる描写が紛れ込んでいる。
青野くんもだけど、志摩くんの考え方はやっぱり家庭環境の影響が大きそうで、最近読む本読む本に親子関係の大事さを説かれている。
うちらきっとズッ友
なんで買ったか忘れたけど通販で届いていた漫画。一癖あるけどなんだかんだありふれていそうな、様々な形の友達エピソードをオムニバス形式で集めた短編集。とにかく出て来るキャラクターが愛おしすぎて。
子供から大人になるにつれ本人たちの関係性は変わっていなくても周りの目が変わってしまい、形が変わってしまう男女の友情や、旦那の浮気疑惑をきっかけに仲良くなる嫁姑の友情のエピソードがお気に入り。
うみべのストーブ
友達が原画展に行っている投稿を目にして、絵が素敵だなあと思って知った本。一つ一つの言葉が染み渡るように体に効いて来る漫画。
個人的には、各話の終わりに挟まっている扉言葉が良すぎて大好き。映画の最後にブラックアウトしてタイトルだけ映し出されるあの感じ。「平凡でおもしろい人生」を過ごしていきたいね。