颯爽退勤日記

日々の考えごととか、ねことの日常とか

ある男、散策の休日

3/18(土)

下高井戸シネマにて「ある男」を観た。同居人が気になると言っていて、私も日本アカデミー賞をとっていたことだけは知っていたので、とりあえず観とくか精神でついていくことに。全くの前情報なしで臨んだのも良かったのか、それなりに結構楽しめた。

いわゆる戸籍交換問題を扱う話で、親が殺人犯だったり、親元の国籍問題だったり、親兄弟のハラスメントだったり、生まれ育ちに何かしらコンプレックスを感じている人にとって戸籍交換はメリットがあるよね、というお話だったように思う。

見終えてから同居人と、確かに私が「私の名前」という人物であることってどうやって証明しようねという話になった。戸籍なり免許書を見せたところでもし私が戸籍交換しているのであればそれももちろん交換されているので、証明書自体はなんら意味なく、結局出自でしか判断できないねという結論になった。が、親との関係性が良好ではなかったり、そもそも事実上の親的な方が存在しなかったらどうするのだろうか。

でもそんな風に「出自でしか判断できない」と結論付けてしまう私たちも少しなんだかなあ、と思ってしまう。家族というつながりは、もちろん大事に思っている反面、個人は個人である。私的には個人としての生き方を大事にしていきたいと思っている人間だと思っているのに、結局家族関係で判断せざるを得ない部分があるのがなんだか矛盾しているように思えてもやもやする。

映画の話に戻すと、楽しかったが所々すっぽ抜けてない?といったところがあり、原作を映画に収めるために切り取りつつやってるのかなーと思ったところもあった。原作ではもっと要素がモリモリなんだろう。

とはいえ、妻夫木くんや窪田くんの陰要素が多い役の演技はやっぱり素晴らしかった。あと私が最近見る日本の映画のほとんどに河合優実さんが出ていてすごい。出る映画を決めているのが事務所なのかマネージャーなのか本人なのかオーディションの結果なのか知らないが、出てる映画のセンスがすごく良い、と感じる。単純にあと数出すぎというのもある、働きすぎでは。


映画を観た後、世田谷線沿線をプラプラ散歩する。豪徳寺駅近くで洒落た店構えのお店があったので入ってみるとネパール料理屋さんで、めちゃくちゃ本格的なダルバートが出てきてびっくり。OLD NEPAL TOKYOというところ。

それぞれのアチャールが全部種類が違う様々な野菜で作られていて、それほど味が濃くなく、程よい塩味や酸味、辛味で整えられており、惣菜大好き人間からしたら好みすぎた。今まで食べたことのないような風味が多くて、いつかネパール現地を訪問したくなるような、そんな本格的な料理でした。

メルシーベイクでケーキとクッキーを買い帰宅。このコーヒーとピーカンナッツのタルトが、コーヒーガナッシュの甘みとナッツの塩気のバランスがちょうど良く美味しかったなあ。

夜はパクチー餃子を作る。サラダが多すぎて主食が草みたいになっている。スイートチリソースで食べるパクチー餃子って本当に美味しいよね。

プレミアリーグを見て就寝。トッテナムは終盤に追いつかれて勝てるゲームを落とした引き分け。ケインが出て行っちゃいそうで辛い。コンテの去就もどうなることやら。

3/19(日)

何もないゆっくりな1日。朝から洗濯を回し、掃除機をかけ、猫を撫でながら午前中を過ごす。

午後は諸々の買い物へ。無印へいき、ハンガーを調達。無印良品週間と新生活準備よる混み具合が異常で、店の外までレジ列ができていた。オンラインで買えば良かったと後悔しながら買い物を済ませる。

ユニクロでUのライトスウェットシャツを購入。どんどん黒やダークグレーの服を買うようになってしまっており、歳をとったなあと感じてしまう。

家電量販店でスイッチのプロコンの在庫を発見し、勢いで購入する。同居人になんで今とツッコミを受けまくっているが、なぜか最近大昔に買ってずっと放置していたゼルダをやり始めてハマっている。

今年に入り色々考えることが多くなり、読書なり勉強なり映画を見たり何かをしたとしても、結局仕事ないしプライベートの今後のことなどを考えてしまう。なので、そういったことを何も考えずに没頭できるものは貴重だなと思うようになった。スポーツなどがまさにだけど、家でできるのは中々なく、最近はそれがゼルダになっている。

本当に「なぜ今」という感じではある。新作が発売されるまでに私はクリアできるのだろうか。ちなみに今は15%ぐらいの進捗だと思う。1週間に数回しかやらないので、多分絶対間に合わない。

夜ご飯にこの前作って美味しかったメキシカンチキンサラダを作って食べる。焼いたチキンを乗せてチリパウダー系で味付けするサラダ。とても美味しい。昨日の豪徳寺駅近くのパン屋さんで買ったバケットも添えて。美味しかった。

食後に銭湯に行く。汗を久しぶりに大量に流した。銭湯のロビーにて、温まった体でこれを書いている。ゆっくりしつつ、適度な散策をして充実した土日だった。明日仕事したらまた休みなので、比較的気が楽ですね。また1週間程々に頑張りましょう。

仕事を作るのか奪うのか。Yogeeのライブ。

金曜日。水曜日にOpenAIからGPT-4がリリースされてからというもの、社内ではchatGPTの話題でもちきりになっている。

openai.com

前々からchatGPT自体は我々技術者以外でも巷で話題になっていると思うけど、今回発表されたGPT-4でまた一段レベルが上がった感がある。

試験に対する進化

画像入力もOKになり、LSATなどの人間が受ける試験に対しても成績優秀者10%に入るらしい。今までのGPT-3ではこの辺微妙だったので、いよいよ優秀な人間になりつつある。数学はまだできないらしいが、とはいえ試験とはなんだとなる。オンライン試験はもうダメな気もしてきますね。

写真で一言

「写真で一言ボケて」にも対応できるらしい。私よりユーモアあるんだけどどうしてくれるんだ。

この辺りの技術はずっと日進月歩で更新され続けてきたのだけれど、今回チャットという神なユーザーインターフェイスでみんなが使いやすい形で提供されたのがとても大きい。嘘を言うこともあるけど、人間がネットに上げる情報程度のものは余裕で返してくれることによりそれっぽい会話は余裕で成り立つので、技術が日常に広がっていくという意味合いで、技術革新になりつつある、と日々感じます。

で会社としては、いかにこいつらをビジネスユースケースに落とし込むかという話でslackが大盛り上がりしている。いろんな仕事が奪われるとか何たらかんたら言われているけど、現状まだ個人作業の枠は出ていない気がしていて、業務としてはどこに組み込めるのか、という話がメイン。

GoogleはGmailやDocumentに自動生成機能を来週までに作ると言ってみたり、Microsoftが365に自動生成機能搭載すると言ってみたり(パワポ自動生成してくれるなら資料作成なくなるので最高)、神々が雲の上で戦争しているようにしか見えないけど、我々平民もビジネスに組み込む形で何かしらしていかなきゃいけないんでしょうねえ。

そもそも我々の仕事は大丈夫なんかというところもありますけど。どの部分は代替させて、どの部分で価値を出すのかはちゃんと言語化していかないといけない。仕事を奪われる前に作らなければ。現場層では色々話はしているけど、経営層は何を思っているのか、何かしらの意思表明が欲しいところです。

うちの社はこういう最新の技術情報に割と動きが遅いところが微妙な気がしているので、なんとかしたいですね。みんなやっているように、ハリボテプレスリリースでも出せば良いのに、、と無責任にも思ったりもする。

まあ、とりあえず個人で使っていくところは使っていきたい所存。うまくインターネットをググれる人が強いように、うまく使う人が強くなっていくと思う。使った上で、何ができて何ができないかを理解して、初めて仕事が奪われるなんだの議論ができるはずなので。


話は変わり、今日は午後休をもらって所用を済ませてきた。

来月車に乗る機会がありそうなので、1年間ぐらい放置していた免許証の住所更新に行ってきたり、市役所で婚姻届をもらってきたり。


夜は中野サンプラザへ、yogee new wavesのライブに行ってきました。 野音で観たのを最後にちょうど1年ぶりぐらい。

ヨギーは社会とは程遠く俗世からかけ離れている感じがとても好き。歌を聴いていると角館さんは東京のおぼっちゃんなんじゃないかなあ、税とかで悩んだりしたことないんじゃないかなあ、とか勝手に思ってしまう。実際は全然知らないし、ただの私のイメージであり、全くもって決めつけているわけでもないんだけど、そう感じさせるあの雰囲気と、ラブアンドピースたっぷりな曲調、それが良い。

ホールで観るのも良かった。音が反響して手拍子が気持ちいいのなんの。マスクありでだけど声出しも解禁されてましたね、楽しかった。

そういえば中野サンプラザは7月で亡くなってしまうみたいです。再開発による建て替えらしいけど。有名な東京の箱に初めて行っては、実はもうなくなりますーが最近は多い気がしてならない。


ちなみに、グッズのラグが可愛すぎて買ってしまった。すぐ猫様の毛で真っ黒になるかもしれないけど、結構分厚くて質が良い感じ。徳島県のMIYOSHI RUGらしいです。満足。

今年も終わった確定申告

ギリギリの期日で確定申告を終える。

毎年確定申告が終わった時は税制度を「完璧に理解した」状態になるのに、1年経つと「なんもわからん」に後戻りしていて、結局例年通りfreeeと睨めっこしていた。

でも今年は、去年気づいたセルフメディケーション制度を使うことに成功したので、少しは成長した気がする。12,000円ドラッグストアで薬買ってれば使えるので、10万円の医療費は無理でもこれなら少しは控除額が増えます。

www.mhlw.go.jp

今年は同居人の分もお願いされたのでやっていたけれども、青色申告届を出していなかったので白色申告となり結局それほど節税できなかった。

まあ、副業だけなのに最初から開業届出して青色申告届け出すのはなかなかハードルが高いから仕方ない。今年度分のためにも諸々手続きをして終える。

このあたり、知ってる人だけが得するの本当にずるい。というか、税周りは知らないと損することが多すぎて怖くなる。

学生の時から個人事業主的にお金もらっていたので、確定申告はもう5年目になるけど、そんなんあったの?という制度が毎年出てくる。

確定申告に限らず、寄付とかもよくわからん減税がたくさんある認識。必要に駆られないと知りようがないけど、どこかでお勉強する機構が必要な気がしてくる。学んだところで実用しないと身にならないのはその通りなんだけど。

まあ何事もルールは全て分かった上でハックしにいくのが最強と思っている派なので、何かに任せず自分で片付ける姿勢は続けていきたい。


そういえば、先日義実家訪問した時にルクルーゼをもらってきた。アウトレットで買った時におまけでついてきたもので色が選べなかったらしく、「青かぁー」と2人で微妙なリアクションをしてしまったが、この手の鍋は持っていなかったのでありがたい。

さっそく豚汁を作って食べた。

これは次の日のお昼。結局こんなご飯が1番好きだ。土井さんの本を読んでいると汁物作ってるだけでほめられるので嬉しい。

過ぎ去った最近

金曜日。週が終わる。

日々を振り返る暇もなく1週間がすぎ、ようやく一息ついての今。 とりあえず光のように過ぎ去った日頃の日常を思い出すように書いておきます。


最近うつわを買いました。きほんのうつわというブランドで、昔少しお世話になった会社が岐阜の多治見でつくっているやつです。食洗機もレンジもオーブンもOKな綺麗めうつわ良いですよね。

早速サラダを作って食べたやつ。

そういえば先日の結婚式の引き出物でもらったのもうつわでした。引き出物って正直ロクなものないだろうな、という印象でしたけど今回もらったうつわは使いやすいし食洗機系も全OKで嬉しい。

スピーチのお礼でお菓子も送られてきて、ありがたい限り。


そういえば、TENTで欲しかったいくつかのものも買いました。本を見開いたまま載せるといい感じに保てるオブジェ。

レシートなどを一時的に保管できるデスクの上に置いとくトレイ。

我々は食費などの共通支出はkyashの共有口座を愛用するタイプなのですが、どうしても現金が必要な場合もある時はどちらがが払って精算する流れです。なのでそういったレシートなどが貯まることがあるけどどうしようかなあとずっと思っていて、その置き場として購入しました。


最近はあったかくなってきたので、久しぶりに窓を開けるとあずきさんが風を感じていて、仕事中にふと優しい気持ちになるなど。

相変わらずどら焼きの上で寝ていることが多いけど、たまには窓を開けてあげよう。猫ラバーの我々からすると、そろそろ一緒の布団で寝てくれなくなると思うと寂しい季節でもありますね。あったかくなってほしいような、欲しくないような。


今日は近くの居酒屋に一人飲みにきちゃったりで、忙しさを言い訳になかなか自炊ができていないけど、そろそろ落ち着けそうなので平穏を取り戻していきたいこの頃です。

まずは今週末確定申告をさっさと終わらせるところからですね。

今週もお疲れ様でした。

挨拶行脚

結婚シリーズ、挨拶回り編。

彼女と結婚するにあたって、まあ家族と家族の話なので親に挨拶いきましょうという流れになる。夏に入籍するということを考えると、その前に両家顔合わせなるものをしなきゃいけないし、ということはその前に個別に挨拶を済ませなければならないらしい。スケジュールを逆算し、この土日で両親はもちろん祖父母の家などを含め5件の家を回ってきた。

ありがたいことに私の実家は愛知で彼女は三重なので、一度の帰省でまとめていけたのはとても助かった。が、とても疲れた。特別嫌なことがあったわけではないし、むしろ問題なく終えれた気がするが、家族付き合いというのは何とも言い難い疲労感が残る。とりあえず帰ってからお疲れ様と2人で晩酌した。帰りに買ったこののり弁美味しかった。

以下その記録。

義実家編

初日は彼女の実家へご挨拶に行く。新幹線で名古屋に行き、近鉄で三重へ向かう。緊張な我々と違って、列車内は伊勢旅行へ向かう方々がほとんどで楽しそう。

駅にお義母さんお義父さんが迎えにきてくれていて、お久しぶり〜となる。1回事前に会っているのは大きい。そのまま近くに住んでいるお義父さん側の祖父母の家へ。

特に何か具体的なお話をしたわけではないが、孫が元気な姿を見せるだけで祖父母方は嬉し月ていた。婚約者を連れてきたのであれば尚更嬉しいということで、まあ顔見せるだけでもとりあえずこちらに来て良かったかなあ、となる。

おじいちゃんは耳があまり聞こえないようで、なかなか会話するのが大変そうだった。みんながジェスチャーで伝えるスタイル。

30分ほど滞在したあと、義実家へ。途中で天むすをお昼ごはんに、と買っていただく。名古屋発祥と言われているけど、ここが本当の発祥だからね!とマウントを取られるので「私そもそも名古屋じゃないです〜」と受け流す。天むすの発祥とかあまり考えたことがなかった。

彼女の実家は割と大きい一軒家で、マンション住まいしか経験したことのない私からしたら広いな〜という感想。玄関広いし、キッチンも広いし、床暖房あるし、これは確かにみんな家建てたがるなあと思う。絶対東京では無理ですね。愛知は場所によるだろう。

隣にお義母さん側のおじいちゃんが住んでいるので、そちらにも軽く挨拶に行く。心はそれなりに元気だが、体は万全ではないようで、お義母さんが毎日料理やお風呂など、お世話をしにいっているらしい。

こちらのおじいちゃんも孫が顔を見せるだけで、笑顔になるのがわかる。「よろしくね」と言われて、「また来ますね」と返す。本当にまたがあるのかはわからないけど、ああこうやって親戚が増えていくのか、と感じる。

夜ご飯として、ちょっといい洋食屋に連れてってもらう。個室を用意してもらっていてちゃんとしたレストランだったのでそれっぽいものを言ったほうがいいのかなと思い、「改めて結婚させていただきます、よろしくお願いします」的な言葉を義両親に伝えようとするが、店員さんがすぐ注文を取りに来たりしてしまい、なんかタイミングがよくわからないまま時間が過ぎてしまい、結局オール雑談で終わってしまった。

料理が運ばれるともう改めて、という感じではなくなってしまうんですよねえ。まあこれはこれで良いかと思い、途中から料理を楽しむことにした。

その日は実家に泊まらせてもらうことになっていたので、帰ってからもテーブルで談笑する。お風呂どうするか、的な話になり1番風呂をいただいてしまう。気を遣ってもらっているのか、普段通りなのかわからないが、こっちはこっちでめちゃくちゃ気を遣う。義実家で落ち着けるようになるのはいつか来るのだろうか。

彼女がお風呂に入っている間に、お義父さんと「改めてよろしくお願いしまう」的な話をする。これができたので、まあ今回の目的は達成できた気がする。旅の移動疲れと気疲れで疲労が溜まっていたのか、緊張で寝れないかもと思っていた心配は杞憂に終わり、爆睡した。

朝、普段は用意しないだろうサラダやパンなど盛り盛りの朝食を用意してもらう。東京マラソンを見ながらご飯をつつく。彼女の家は家族みんなスポーツ観戦が好きで、特に陸上・駅伝は熱視線を送っている。私以外のみんながわいわい言いながらテレビに釘付けになっており、家族っていうのは似てるなあ、などと感じた。

そんなこんなで、そろそろ出発時間になり、駅まで送ってもらう。ちゃんとした挨拶的なものはできたのかよくわからなかったが、まあこんな感じで定期的に会いに来れるのが良いのかもしれない。三重に行く頻度が少しずつ上がっていきそう。

実家編

名古屋からまた電車を1時間ほど走らせ、私の実家へ向かう。

実家に帰ると、いつもはないスリッパが用意されており、見たことのないオブジェが机の上に置かれており、掃除したんだな〜というのが伝わる。

軽くお昼ご飯を食べ、ひたすらうちの母が喋る喋る。まあ会話に困らないので助かるが、次から次へと会話のネタが飛ぶので大変だなあと思いながら、彼女を軽くフォローする。妹と父も少しお話しできたので、まあ良かったと思う。

帰りに私の祖母宅に寄って帰る。私の祖母は囲碁・麻雀・登山・御朱印集めとめちゃくちゃ趣味があり、まだまだエネルギッシュなので、それほど心配はしていないが、それでも久しぶりに会うと、一回り小さくなっているように感じた。

早く孫が見たいと私にはずっと言っていた祖母なので、彼女にそういうことは言わないでくれよ〜と内心ヒヤヒヤしていたが、頭が良い彼女が嬉しかったのか、普通に良く接してくれた。なんだかんだ嬉しそうなので、こちらにも顔見せできて良かったなあ、と思う。

おわり

結婚するという事実があったとて、私たち二人の関係性は何も変わらないと思っている。が、家族や祖父母などにとってはとても心を動かす事実なんだなと、今回の帰省でまた感じる。

その事象に対して私はまだ共感できていないが、年を取ったり、私にも子供ができたとしたら同じことを思うのだろうか。

とにかく疲れたが、また一つ大きい山を超えた感じがあり、二人の関係性が強くなった気もする。共有の敵ではないけど、何か一つ同じ目線で向かうべきものがあるのはやはり良いのかもしれない。お疲れ様でした。

初めての結婚式でスピーチをしてきた

忙しい。ここ最近は息をつく暇がないほどに忙しかったので、ブログを書くのが久しぶりな気がする。

もう1週間が経とうとしているが、この前の日曜日に友人の結婚式に参列してきた。

小学校からの付き合いで、親も仲良く、高校までずっと部活も同じという、長年も長年の付き合いの友人。そんな友達は中々いないわけで、もちろんそんなお友達が結婚式を挙げて、お呼ばれすることはとても嬉しいことなのだけれど、今回ばかりはそれどころじゃなかった。

地獄の招待。なぜ初めて参加する結婚式でスピーチという難題をせねばならんのよ、と愚痴を言いながらも断る理由もないので、承諾する。まあ確かに、小学校からの友達がいたらその人を代表スピーチに選ばざるを得ないものなのかもしれない。

私は友達が少ないし、その少ない友達はわりとみんな大学院まで行っており結婚してる人はそれほどいない。もし、したとしても結婚式を上げるような友達はもっといない。なので上述した通り、そもそも結婚式というものを経験したことがないので、スピーチとやらもよくわかってない。本当にあるんだ、というレアアイテムのような気持ち。

どうすればいいのかわからないので、とりあえず同居人に助けを求めるが、社交性がある彼女もさすがにスピーチを担当したことはないらしい。仕方ないので、ネットに頼る。 ありがたいことにYouTubeに「友人代表スピーチ」と検索するとたくさんの事例が上がっていたので、それらをひたすらインプットする。

いくつかみていると、大体いい感じだな〜と思うスピーチの文章構成パターンを見つける。

①あいさつ
定型文。夫婦と親族におめでとうという。僭越ながらもスピーチするという。

②自己紹介
私は誰かを名乗り、新郎との関係性を端的に紹介する。

③新郎紹介
新郎を褒めながら大雑把に紹介し、新郎の特にいいところはこれだ!というところを1つ紹介する。

④エピソード1
③で紹介した新郎のいいところを表す、昔話エピソードを紹介する。

⑤エピソード2
同じく良いところに繋がるエピソードをもう一つ紹介する。片方のエピソードが笑いが起きる感じ、もう一つは真面目な感じがバランス良さげ。

⑥新郎への感謝まとめ
散々エピソードを話したが、振り返ってみると、たくさんお世話になったし尊敬しているよ〜と伝える

⑦新婦への言葉
新婦へあいさつ、新郎をよろしく的な言葉をかける

⑧結びのことば
末長いお幸せを願って締める。

こんな感じ。これに当てはめるようにYouTubeでいいな!と思った定型文言を入れていってなんとか作っていく。

エピソードが意外と難しかった。とりあえずエピソードをひたすら書き出してみるが、これが意外と出てこない。当時過ごしている時は当たり前だけどエピソードとして話そうなんて思ってないわけで、思い出してもスピーチで言えるような大層なものは出てこない。なのでこんなこと言ったかもしれない、という若干の脚色要素が追加されていくこともあった。

書き出したエピソードを眺め、共通して良いところが言えそうな2つをピックアップし、良い時間に収まるように調整する。

そんなこんなでなんとかスピーチを3日前ほどに完成させ、あとは読む練習。久しぶりにテスト前のような暗記をした気がする。一応カンペを持っていったけど、スラスラ言えることに越したことはないと思ったため、前日までそれなりに練習した。

なお、A4のコピー用紙に印刷したものをカンペにしようとしていたら、「それは流石にないでしょ!」と同居人に突っ込まれ、なんと彼女が手紙に全文を書き起こしてくれた。神。


いざ当日。友人の結婚式自体が初めてなので、受付でご祝儀を渡すというイベントも、ロビーで待ちながら友達と談笑するのも、挙式に参列するのも初体験で、普通に楽しかった。スピーチが終わるまでは緊張するかなあ、と思ったけど意外とそれまでも楽しめた。

友人はキリスト教なのでチャペルでの挙式で、生の讃美歌が雰囲気あって良かった。

そして披露宴。高校サッカー部で席が固められていた。スピーチをするせいか、一番前のところ。乾杯の挨拶後、新郎新婦の母親から息子娘の紹介としてスピーチが入る。こんな感動的なスピーチがあるなんて聞いてないと思いながらも、新郎のお母さんとは小学校時代から高校生まで親子で仲良くさせてもらっており、少し感動してしまった。

どちらのお母さんのスピーチも、自慢の息子娘です!感が伝わってきて、すごかった。終わった後に本当に自慢に思ってないとあんなことできないよね、と友達と話したりするなど。いろんな家族の形があるだろうけど、あれだけ愛されて、自慢と思われて育っていく子はすくすく成長するよなあ、としみじみ感じる。

前菜を食べ終えてビールでも飲もうかなと思った矢先、スタッフの人から「じゃあ、そろそろ」と声をかけられる。「え、もうですか?」といっている間に司会に紹介され、あれよあれよと前の方へ案内され、気づいたらスピーチしていた。

友人が撮ってくれていた。全編録画したものもくれたけど恥ずかしくて見れていない。

高校友人たちがところどころで笑ってくれたので、ほっとしながらスピーチすることができたし、結局手紙カンペも用意したけど、そんなに読むことなく終えれたので、普通にいい感じにできた気がする。

終わったあと、新郎お母さんから「うちの親戚陣からスピーチ大好評だったよ〜」と言われて親戚のテーブルを回るなどしたぐらいには、褒められた。良かった良かった。

スピーチさえ終わってしまえばこっちのもので、ひたすらお祝いされる夫婦を微笑ましく見ながら、久しぶりに会う友人たちと美味しいお酒と美味しいご飯を食べるのは楽しかった。

その後の二次会で新郎の他グループの友人たちとも会話をしたのだけれど、本当に今回結婚した彼はいろんなグループの友達がいて、いろんな顔を持っているなあ、と改めて思う。

我々高校友人をはじめ、大学研究室、大学サークル、同僚グループの4種類が主な友人グループだったと思うけど、それぞれで見せる彼の顔が全部違って面白い。それだけ違う顔を使い分けれる(使い分けている感覚はないと思うけど)のがすごいし、そもそもそれだけの複数グループを呼べるだけの仲の良さもすごい。私なんかは1テーブル、呼べて2テーブルが限界だよなあ〜と友人と話していた。

結局三次会まで行き、久しぶりに少し酔って帰りました。


とりあえず結婚式に初めて行ってきた感想として、普通に楽しかったです。 「なんで友人とか呼んで盛大に結婚式するんだよ」とずっと思っていた身だけど、呼んだ友人たちがこれだけ楽しんでくれるなら確かに良いものなのかもなあ、などと感じた。久しぶりに会える友人たちと話せるのは良かったし、場がお祝いムードたっぷりの幸せ空間なので、気を使って話したりしなくて良いのも良かった。間柄が近しい関係だったからかもしれないけど。

今年最初の大仕事を終えたので、まずは一安心。 とはいえ息もつく間も無く、今週末は彼女のご両親に挨拶に行ってくる予定。 どうなることやら。

PAVEMENT!ペイヴメント!

木曜日の夜。PAVEMENTの来日公演に行って来た。

中高の少しかぶれていた時に、めちゃくちゃハマったわけではないけど、レッチリとかを聞きだして少し洋楽に触れた時になんかそれとなく聴いていたバンドだ。確かその時には解散してたと思うけど。

まさかライブを見ることになるとは、その時はもちろん最近になっても全く想像してなかったのだけど、DYGLとミツメがサポートアクトやるよ!と言うニュースを見て、ええ来日するのか〜〜と知った。年末ぐらいだったと思うけど、まだチケットは全然取れたのでせっかくだしと思い購入していた。(結果完売したのかな?当日券も売っていた気がする)

初めてのTOKYO DOME HALL CITY。中は広いんだけど、横と上に広がっているのでそれほどステージからの遠さは感じない。収容人数の割には見やすい箱だなと感じた。

私が観に行った日のオープニングアクトはミツメ。全員大学生?のような雰囲気をずっと醸し出している(褒めている)脱力感とリズムギターが心地いいバンド。でもたまに曲中に歪みまくりのギターをかき鳴らしたりと、ギャップがすごい。ゆるゆる激しい感じでとても良かった。

肝心のPAVEMENT。正直ライブ映像は最近のスペインのやつをYouTubeで見たことしかないから、どんな感じだろうな〜とワクワクしていたら本当にそのまま。ライブでタンバリンを叩くおじさん(Bob)が楽しそうにはしゃぐのも、長身スレンダーイケメン(Stephen)が少し猫背でギターを弾きながら歌うのも、そのままだった。


www.youtube.com

PAVEMENTの良さは、仕上がって無さとか、真似できそうなバンドとか、音源があまり綺麗じゃなくてたいしたことないバンドっぽく見えるけど、、みたいなLo-Fi方面で語られることが多い。それなのにグルーヴがあって、なんかアンサンブルが心地いいし、いつのまにかずっと聴いてるみたいな。

でも本当にそうだった。若い頃のPAVEMENTは正直あまり知らないんだけど、今のPAVEMENTは本当に多幸感で溢れていた。ただただちょっと酔っ払ったおじさんズが楽しく音楽をやっていて、それをこっちが勝手に見に来ている感じ。まじで楽しそうにただただ演奏する。線の細いようなゆる〜い曲をやったと思えばガンガンのギターを掻き鳴らして騒いだりする。なんか年取って暇になったらギターやってみて〜〜って思わせてくれるバンド。あーいう年の取り方したいよ。

客層は私のお父さんお母さんレベルの人から私みたいな人まで幅広かった。生まれた世代のバンドを見に行く経験は今までなかったので、確かに思えば親世代が来るのも当たり前なのだけど、その世代と一緒にノリノリになって盛り上がるのはなんか初めての経験でそれも面白かったなあ。

また来日してくれるかな。あと1回ぐらいはみたい。