台北へ3泊4日の旅行へ行ったので、その記録の1日目です。 久しぶりの長い旅行記になりそう。覚悟して書くぞ!
今回は台湾人の友達に久しぶりに会いに行く個人旅と、高校仲良しメンバーたちのと友人旅をくっつけている。なのでまずは1人で前乗りすることに。
そもそも海外旅行は本当に久しぶり。コロナのニュースが飛び込んできた2020年春にギリギリのタイミングでアメリカに行けたきりで、私にとっては約3年半ぶりだろうか。
台風の影響で前日夜のフライトが飛ばず、翌日朝に変更になってしまい1日到着が遅れてしまったのだけれど、無事初めての台湾に入国。台北は空港が2つあり、今回は大きい桃園空港ではなく、より市街に近い松山空港への到着です。
待ちに待った再会!
空港の到着口を出ると友達が待っていてくれて、「うわ〜〜久しぶり〜〜」と滅多にしないハグをする。何年ぶりだろうか。2017年以来なので、多分6年ぶりの再会。お互いそれほど見た目は変わらないな〜と笑いつつ以前は大学生だったので、身の丈話をすると流石に環境が色々変わっていて話が止まらない。
とりあえずホテルに荷物を預けようと走り出したが、どうやら松山空港の本当に近くに家があるということで、まずは友達宅にお邪魔することに。
元々生まれ育った頃から松山区に住んでいて、空港のすぐ近くに住んでいたけどあまりにも飛行機の音がうるさいから少しだけ離れたところに引っ越したそう。そしてお姉ちゃんが建築設計できるので、古いマンションの4,5階を買って中をリノベーションしたとのこと。
建物自体は古いけど、中はしっかり綺麗にリノベされて白中心にデザインされており、自慢したくなるようなお部屋でした。
ベランダが3つあるのに加えて屋上も使えるらしく、家庭菜園と植物がたくさん育てられていて雰囲気がとても良い。遠くに見える101ビルが都心台北を思わせつつも周りは公園で囲まれていて緑も多く、近くには小洒落たお店もあって非常に住み良さそう。 ブランコも置いてあり、乗りながら飛行機がそれなりの頻度で飛んで景色に入るのもとても良い。
宝蔵巌台北国際芸術村でランチ
家訪問を終えてホステルに荷物を預けた後は、友達おすすめのお店へランチに。
今回の旅においては私から何も要望を出していない(強いて言うなら、友達合流後にザ・台湾グルメはたくさん食べるだろうから台湾っぽくないお店とかに行きたいなぐらい)ので、完全に友達のアテンドに身を任せている。彼女とは音楽やお店の好みが本当に似ていてセンスを完全に信頼し切っているので何も問題なく、むしろ好きな場所に連れてってもらえるのが嬉しい。
車を15分ほど走らせて向かったのは、宝蔵巌台北国際芸術村という場所。不法建築集落だったらしい場所を文化財として若手アーティストのアトリエにしているらしい。現地民も住んでいるというのがまた良い。東京でも名古屋でも確かそんなコンセプトのアパートあるよね。
時間がなくて芸術村自体はそれほど散策はせず(またリベンジしたい)、その村の中にある秋紅肚房というカフェレストランへ。友達が好きすぎて何度も通っているからか店員さんと顔なじみで、言語がわからないなりに初めて入る異国の店にしてはとても安心感があった。
友達おすすめで看板メニューの牛すじまぜそばのようなものと、夏限定の冷やし中華的なものを頼んだ。日本のそれとは全く違うが、まぜそばは味付けが少しピリ辛で美味しかったし、冷やし中華は野菜が(なんなら果物も)もりもりに盛られており、わさび風味のドレッシングが食欲をそそって非常に美味。
またこのお店は内装だったりもとても好みで、友達が好きな理由がみてわかる。猫の展示が多く飾られていたり蚤の市的な雑貨が売っていたりして非常にセンスが良かった。日々何かの展示もやっており、確かに通いたくなる店だなと。
いきなり台北を離れて基隆市へ
次はどこへ行くの〜と聞くと、「海を見に行く!」ということで、台北の少し右上にある港町、基隆(キーロン)市へ車を飛ばして向かう。
台北からは高速っぽい道路で40分程度で着いた。意外と近いなと思いつつも、台湾は九州ぐらいの島国だから確かにそれぐらい走ればどこかの端っこの海には着くかと納得。
お店を17時に予約してくれていたのだけど、寄り道しすぎなのとお昼ご飯も食べたばっかなこともあり、すぐご飯が入るはずもなかったので時間を2時間ほどずらしてもらい、辺りを散策することに。
基本的には古い建物が多くよくある古びた港町だけど、ところどころ小洒落た店がリノベーションして入っている。誰が考えたのかは知らないが、壁をカラフルに塗って向こう岸から見たときに映えるフォトスポットを作っていて、デートで来ているっぽい若者カップルが写真をたくさん撮っているのを見ることができた。
我々はお腹が空いていないといいつつも甘いものなら入ると言って、茶とブラウニーを買ってまた食べる。食べてばっか。
大時化の海と爆風
港町だけじゃなく、少し車を走らせて潮境公園という海が見える公園にも連れて行ってもらう。
台風5号が今朝台湾の西を通過したぐらいだったこともあり、明らかに絶対に行くべきではないタイミングだったのでそりゃそうなのだが、もう本当に風が強すぎて笑った。海は大時化で、波打つ旅に水飛沫が飛んでくるような、とても海を眺める日和ではなかったが、これはこれで最高に楽しかった。
風が強すぎて声が聞こえなかったり、帽子が飛ばされそうになったり、波飛沫がたっぷりかかったりと散々。友達にも「台北に来たのに、全然どこかわからないところに来て、暗い海を見て、何しにきてるの〜〜」と言われて、「いやあなたが連れてきたんでしょ!!」と言いながら、ゲラゲラ笑っていた。
ひとしきり散歩した後は、車でゆったりする。友達の車は上にも窓がついているので、寝転がって空を見ながら暴風音を聞き、台風が来ているよというJerry Li の歌を聞いて笑う。これが幸せじゃなかったらなんというんだという時間でした。
港町ビストロでディナー
海でゆっくりしていたらお店の予約時間になってしまい、急いで向かう。港町のおしゃれビストロを予約してくれていて、とてもいい感じな雰囲気のお店。
キーロンまでにはさすがに観光客はあまり来ないのかメニューには英語表記すら存在しないため、ひたすら翻訳してもらいながら料理を頼む。またクラフトビールがたくさん置いてあり、またしても何もわからないのでスタッフに友達の通訳を介してひたすらお酒の特徴を紹介してもらってよさそうなビールを注文。
他にもパスタやカルパッチョを頼み、また説明を聞いてcosmic creaturesという多分アメリカのクラフトビールを2本目に飲む。熱心にビールの説明を聞こうとする日本人と、それを頑張って通訳する友達の姿が微笑ましかったのか、お店のスタッフさんが是非!と売ってないのに台湾の地酒をサービスしてくれた。友達の家で作った、内々で飲むものらしい。ヤクルトのような味がして、ほんのり甘いお酒。それほど甘くはないけど、日本でいう甘酒のようなものだろうか。
なんでこんなにサービスしてくれるの〜と友達が聞くと、スタッフさんの一人がどうやらつい先日京都と広島に行ってきたらしい。それも含めて遠いところから来てくれたからサービスだよ〜と。
「私のおかげでサービスもらえた」と嬉しそうに話しながら、友達がポロっとこぼした「台湾人は大体日本人好きだよ〜」という一言にやっぱり嬉しくなる。私は何もしていないのに、日本を代表した気持ちになれるのが海外ならではだよなあと改めて。
ラストは夜市でかき氷
割とお腹いっぱいになったけど、まだまだ終わらないよ!と近くの基隆夜市へ。車を地下駐車場に停めて繰り出すと、黄色い提灯がずらっと並んだ印象的な通りにたどり着く。
夜市は活気がすごい。この夜市は別に外国人観光客は多くないように思えたけど、逆に台湾人の家族がたくさん来ているのが印象的で、子供に行きたい!とせがまれて親が連れてきている地元の祭りのようだった。
人の多さと、こもる蒸し暑さに圧倒されながらも、友達おすすめの泡泡氷を食べる。現地民おすすめのピーナッツあずきと、卵ミルク氷を食べた。ピーナッツの方はだいぶ味が濃く、個人的には卵の方がさっぱりしていて好みでした。満腹後に食べたからかもしれないけど。
他にも夜市でおすすめの食べものを教えてもらいながら、とはいえお腹には入らないのでメモだけする。最後に50嵐という超有名らしいどこにでもあるお茶チェーンでおすすめの四季春烏龍茶をテイクアウトしてホテルに送ってもらう。ロゴはダサいけど、味は間違いないらしい。
StarHostelという共有ラウンジも有名なホステルに泊まったのに、この日は疲れもあってシャワーを浴びたら意識を失うように寝てました。
2日目へ続く。