颯爽退勤日記

日々の考えごととか、ねことの日常とか

初めての結婚式でスピーチをしてきた

忙しい。ここ最近は息をつく暇がないほどに忙しかったので、ブログを書くのが久しぶりな気がする。

もう1週間が経とうとしているが、この前の日曜日に友人の結婚式に参列してきた。

小学校からの付き合いで、親も仲良く、高校までずっと部活も同じという、長年も長年の付き合いの友人。そんな友達は中々いないわけで、もちろんそんなお友達が結婚式を挙げて、お呼ばれすることはとても嬉しいことなのだけれど、今回ばかりはそれどころじゃなかった。

地獄の招待。なぜ初めて参加する結婚式でスピーチという難題をせねばならんのよ、と愚痴を言いながらも断る理由もないので、承諾する。まあ確かに、小学校からの友達がいたらその人を代表スピーチに選ばざるを得ないものなのかもしれない。

私は友達が少ないし、その少ない友達はわりとみんな大学院まで行っており結婚してる人はそれほどいない。もし、したとしても結婚式を上げるような友達はもっといない。なので上述した通り、そもそも結婚式というものを経験したことがないので、スピーチとやらもよくわかってない。本当にあるんだ、というレアアイテムのような気持ち。

どうすればいいのかわからないので、とりあえず同居人に助けを求めるが、社交性がある彼女もさすがにスピーチを担当したことはないらしい。仕方ないので、ネットに頼る。 ありがたいことにYouTubeに「友人代表スピーチ」と検索するとたくさんの事例が上がっていたので、それらをひたすらインプットする。

いくつかみていると、大体いい感じだな〜と思うスピーチの文章構成パターンを見つける。

①あいさつ
定型文。夫婦と親族におめでとうという。僭越ながらもスピーチするという。

②自己紹介
私は誰かを名乗り、新郎との関係性を端的に紹介する。

③新郎紹介
新郎を褒めながら大雑把に紹介し、新郎の特にいいところはこれだ!というところを1つ紹介する。

④エピソード1
③で紹介した新郎のいいところを表す、昔話エピソードを紹介する。

⑤エピソード2
同じく良いところに繋がるエピソードをもう一つ紹介する。片方のエピソードが笑いが起きる感じ、もう一つは真面目な感じがバランス良さげ。

⑥新郎への感謝まとめ
散々エピソードを話したが、振り返ってみると、たくさんお世話になったし尊敬しているよ〜と伝える

⑦新婦への言葉
新婦へあいさつ、新郎をよろしく的な言葉をかける

⑧結びのことば
末長いお幸せを願って締める。

こんな感じ。これに当てはめるようにYouTubeでいいな!と思った定型文言を入れていってなんとか作っていく。

エピソードが意外と難しかった。とりあえずエピソードをひたすら書き出してみるが、これが意外と出てこない。当時過ごしている時は当たり前だけどエピソードとして話そうなんて思ってないわけで、思い出してもスピーチで言えるような大層なものは出てこない。なのでこんなこと言ったかもしれない、という若干の脚色要素が追加されていくこともあった。

書き出したエピソードを眺め、共通して良いところが言えそうな2つをピックアップし、良い時間に収まるように調整する。

そんなこんなでなんとかスピーチを3日前ほどに完成させ、あとは読む練習。久しぶりにテスト前のような暗記をした気がする。一応カンペを持っていったけど、スラスラ言えることに越したことはないと思ったため、前日までそれなりに練習した。

なお、A4のコピー用紙に印刷したものをカンペにしようとしていたら、「それは流石にないでしょ!」と同居人に突っ込まれ、なんと彼女が手紙に全文を書き起こしてくれた。神。


いざ当日。友人の結婚式自体が初めてなので、受付でご祝儀を渡すというイベントも、ロビーで待ちながら友達と談笑するのも、挙式に参列するのも初体験で、普通に楽しかった。スピーチが終わるまでは緊張するかなあ、と思ったけど意外とそれまでも楽しめた。

友人はキリスト教なのでチャペルでの挙式で、生の讃美歌が雰囲気あって良かった。

そして披露宴。高校サッカー部で席が固められていた。スピーチをするせいか、一番前のところ。乾杯の挨拶後、新郎新婦の母親から息子娘の紹介としてスピーチが入る。こんな感動的なスピーチがあるなんて聞いてないと思いながらも、新郎のお母さんとは小学校時代から高校生まで親子で仲良くさせてもらっており、少し感動してしまった。

どちらのお母さんのスピーチも、自慢の息子娘です!感が伝わってきて、すごかった。終わった後に本当に自慢に思ってないとあんなことできないよね、と友達と話したりするなど。いろんな家族の形があるだろうけど、あれだけ愛されて、自慢と思われて育っていく子はすくすく成長するよなあ、としみじみ感じる。

前菜を食べ終えてビールでも飲もうかなと思った矢先、スタッフの人から「じゃあ、そろそろ」と声をかけられる。「え、もうですか?」といっている間に司会に紹介され、あれよあれよと前の方へ案内され、気づいたらスピーチしていた。

友人が撮ってくれていた。全編録画したものもくれたけど恥ずかしくて見れていない。

高校友人たちがところどころで笑ってくれたので、ほっとしながらスピーチすることができたし、結局手紙カンペも用意したけど、そんなに読むことなく終えれたので、普通にいい感じにできた気がする。

終わったあと、新郎お母さんから「うちの親戚陣からスピーチ大好評だったよ〜」と言われて親戚のテーブルを回るなどしたぐらいには、褒められた。良かった良かった。

スピーチさえ終わってしまえばこっちのもので、ひたすらお祝いされる夫婦を微笑ましく見ながら、久しぶりに会う友人たちと美味しいお酒と美味しいご飯を食べるのは楽しかった。

その後の二次会で新郎の他グループの友人たちとも会話をしたのだけれど、本当に今回結婚した彼はいろんなグループの友達がいて、いろんな顔を持っているなあ、と改めて思う。

我々高校友人をはじめ、大学研究室、大学サークル、同僚グループの4種類が主な友人グループだったと思うけど、それぞれで見せる彼の顔が全部違って面白い。それだけ違う顔を使い分けれる(使い分けている感覚はないと思うけど)のがすごいし、そもそもそれだけの複数グループを呼べるだけの仲の良さもすごい。私なんかは1テーブル、呼べて2テーブルが限界だよなあ〜と友人と話していた。

結局三次会まで行き、久しぶりに少し酔って帰りました。


とりあえず結婚式に初めて行ってきた感想として、普通に楽しかったです。 「なんで友人とか呼んで盛大に結婚式するんだよ」とずっと思っていた身だけど、呼んだ友人たちがこれだけ楽しんでくれるなら確かに良いものなのかもなあ、などと感じた。久しぶりに会える友人たちと話せるのは良かったし、場がお祝いムードたっぷりの幸せ空間なので、気を使って話したりしなくて良いのも良かった。間柄が近しい関係だったからかもしれないけど。

今年最初の大仕事を終えたので、まずは一安心。 とはいえ息もつく間も無く、今週末は彼女のご両親に挨拶に行ってくる予定。 どうなることやら。