颯爽退勤日記

日々の考えごととか、ねことの日常とか

実験をして当たり前というのは当たり前ではない

週が始まって2日目、火曜日。

この前も書いたクライアントと引き続きお話をしている。

sassoutaikin.com

分析した上でユーザーペインの仮説を立てて、ペインリムーバーとしての割と良さそうな施策案を提案している。 効果の見込みはある上で、とはいえ結局はやってみないとわからないので、A/Bテスト*1しましょうという流れになるんだけど

ぼくの上司「どちらの施策が良いかA/Bテストしましょう」

お相手の偉い人「A/Bテストするのは良いが、施策案がどれほどマイナス収益になるか事前にシミュレーションして、絶対にマイナスにならないならやって良いですよ」

となっておりため息。

絶対にマイナスにならない施策なんてそうそうないやろ!というツッコミはしなかったけども。

今まで「絶対にマイナスにならない(つまりどうでもいい)機能」を感覚と思い付きで実装し続けた結果、 毒にも薬にもならない無駄な機能が増えて誰にも全容がわからないサービスになっているんでしょうと。

あとシミュレーションしたところで、結局シミュレーションはシミュレーションでしかないわけで。 パラメータをいくつ作ったところで、シナリオをいくつ思い描いたところで、結局説得させるための道具でしかないんだよなあ。 もちろん通すために必要なのであればいくらでも準備しますが、それ通りに行くわけはないので、、、。

スモールでも施策を実験してみて、指標を測定して、効果を検証して、解釈して、再度施策を打って、の繰り返しが本質だと思っているのだけど。

少しではあるがいろんな企業を見てきているけど、実験ができる風土があるというのはとてもありがたいことなんだなあ。むしろ実験感覚がない企業は今まで本当にどうしてきたのだろう。今まではなんとかなっても、これから生き残っていけるとは到底思えない。

うーむ。向こうにも様々な優先事項と正義があるので難しいとは思いつつ、本質を求めながら、一つ一つ議論を組み立てていくしかない。

同居人がふるさと納税で頼んだシャインマスカットが届く。 南アルプス市からの返礼品で、去年予約しといたものがようやく届いた。

冷蔵のために房から実を分解していると、2房のシャインマスカットが5つのジップロックに化けた。 毎日食べても1週間は持ってしまう。贅沢だなあ。

納税のシステムに関しては賛成できないところばっかりだけど、ふるさと納税に関しては納める側も自治体側もインセンティブがはっきりしているので良いですよね。 選挙行く人は行かない人より納税額が低くなるとか、いろんなところで納税額を実質引き下げるインセンティブ設計やればいいのになあ。

と勝手に思う民間人。

*1:群を2つに分け、片方には何もしない、片方には施策を打って、効果を確かめましょう、的なノリの実験